薄着健康法(薄着でダイエットと健康に効果)

私達の体を物として見ると体温を維持する熱の発生源とそれを放熱する放熱器と見ることができます。最近私はこの体温維持の為の熱量が大変大きい事に気付きました。私は毎日冷水摩擦をしている事と、薄着の経験から、薄着によって健康的にダイエットができるのではないかと思いこのページを作りました。



つまり 基礎代謝量楽天 を知らないうちに増やすことにより健康的にダイエットをしようという訳です。技術者的考えでちょっと飛躍し過ぎかも知れませんが、実践に基づいた方法なので、あながち間違いとも言えないと思います。「薄着健康法」の名前は私が勝手に付けました。もし真似をされる場合は自己責任でお願いします。

ご意見ご感想をいただけるとありがたく思います。

人体の熱抵抗の計算(春秋の普通の服装)

熱抵抗は様々な条件によって変化する為、ここでは一般的なモデルを想定してそれで計算する事にします。

熱抵抗を計算する為の条件
深部体温 37度C
外気温 20度C
服装 暑くも寒くもなく春か秋の普通の服装
摂取する熱量/日 約2000 [kcal/日] とし最終的にすべて熱になるものとする

人体から発生する熱は1時間で
2000/24 ≒ 83.3 [kcal/h] これは 83.3/0.86 ≒ 96.9 [Wh] となります。 (1Wh ≒ 0.86kcal)

人体から 96.9 [W] の発熱があることがわかります。つまり約100Wの電熱器が体の中にあるのと同じと考える事ができます。(これは冷房の熱負荷を計算する時、人体からの発熱を考慮しなければならない場合に使えそうです。10人集まれば1kW分能力の大きいエアコンが必要になるということです。)

服を着た人体の熱抵抗 θ [゜C/W] は
θ = (37-20)/96.9 ≒ 0.175 [゜C/W] となります。

冬の必要熱量(春秋の普通の服装)

春や秋の服を着たまま冬もそのままで過ごした場合の人体に必要な熱はどのようになるでしょうか。

冬の気温を春や秋より10度C低い10度Cとすると、体温を維持する為の熱 P [W] は
P = (37-10)/θ ≒ 27/0.175 ≒ 154 [W] となります。

1日に必要な熱量は
154 X 24 ≒ 3700 [Wh/日] となり、これは 3700 X 0.86 ≒ 3180 [kcal/日] となります。

これは通常摂取する熱量 2000kcal の約1.6倍にもなります。気温が10度C下がれば同じ服装なら 1180 [kcal/日] 多くの熱量が必要な事がわかります。

食べる量が同じで薄着なら確実に痩せることがわかると思います。

尚、実際は気温が下がれば体の表面の血管が収縮して、表面温度を下げる為に人体の熱抵抗が変化すると思われます。この為、厳密には上記のようにはなりません。

薄着健康法の日常生活

このように薄着をする事で健康的にダイエットをする事ができるはずです。その為にはどのような生活をしたら良いのでしょうか。私の体験を元に考えてみます。

とにかく薄着で過ごす

乾布摩擦用のタワシの写真

春や秋は夏と同じ服装で過ごし、冬は秋と同じ服装で過ごせば確実にダイエットになるはずです。少し寒いかなと思うくらいでいつも過ごすようにすれば良いと思います。暖房は同じく少し寒いかなと思うくらいか、暖房はしません。車の中ではヒーターを最初の2~3分入れたらあとは切るか、初めから暖房は使いません。

私は上半身はできるだけ半袖シャツで、我慢できなくなったら長袖シャツにしています。これでも我慢できなくなったら、薄いベストを着るようにしています。手足はできるだけ出して冷やし、体はベストで保温するのが良いようです。下半身は年中夏のズボンでズボン下は着けません。下着は年中半袖、靴下も年中夏用です。

薄着にする事で体温調節がうまくできるようになり、免疫力が向上して風邪を引きにくくなります。風邪は寒いから引くのではありません。風邪を引いてしまったら非常に寒く感じるので、保温して早く治すようにします。

冷水摩擦(冷水まさつ)や乾布摩擦(乾布まさつ)をすることでも体温調節機能がうまく働くようになります。私は、この写真のようなタワシでの摩擦を毎日していますので、この事は体験して実感しています。

寝る時も布団は少なめにする

寝る時も布団を掛け過ぎる事のないようにして、布団は少なめにします。これも少し寒いかなと思うくらいでちょうど良いと思います。だんだん温度変化に慣れ、体がうまく温度調節してくれて寒さを感じないようになってきます。

私は春から秋の間は敷布団だけで、パシャマで寝ています。冬には毛布1枚だけです。これでも我慢できなくなったら薄い布団をその上に掛けます。

たいてい真冬でも大丈夫です。もちろん寝る時は暖房しません。寝る時暖房すると空気が乾燥して体に良くないと思います。

適量でバランスの取れた食事をする

食事の量を増やしてしまったのでは健康ダイエットにはなりません。食事は従来通り適度な量として、内容は栄養バランスの取れた物とします。

筋肉質の体にする

適度に運動をするか、 筋力トレーニング楽天 をして体脂肪率を下げて、筋肉質の体にします。そうすれば筋肉からの発熱が多くなり、寒く感じないようになり更に楽にこの健康法を行なう事ができます。私の体脂肪率は約10%です。

2004年3月の瀬戸内倉敷ツーデーマーチ40キロに参加する為のトレーニングの効果か、ツーデーマーチが終わると体脂肪率が6%程度になってしまいました。体脂肪計で体脂肪が低過ぎて時々エラーが出るようになりました。 2004.03.16

女性に多い体の冷えは筋肉量が男性より少ないから起こるようです。ダイエットで体重を下げると脂肪より先に筋肉量が減るので、冷えには逆効果になります。

運動をして筋肉を付けると、脂肪が減ってそれが筋肉に変わるので結果的に体重が減ります。それによって体の冷え症に効果があります。

適度な運動をする

寒いからと家に閉じこもるのではなく、外に出て適度な運動をしましょう。散歩でも良いと思いますが、効果的なのは通常より早足で歩く事です。サイクリングも良いと思います。

運動をすることによって体が発熱するので、薄着でも行なうことができます。また運動によって体の筋肉量を増やすことができます。これは相乗効果で良い方に働きます。

体を冷やすことで褐色脂肪細胞などが増えるらしい

2018年6月20日のNHKの「美と若さの新常識」という番組で、身体を冷やすことで、褐色脂肪細胞やベージュ細胞が増えて、熱を多く発生できる体になると放送していました。

そして、基礎代謝量が増えて、体脂肪が減り、太りにくい身体になるようです。私の実践して来たことは、将にこの通りではないでしょうか。私は今でも、太りにくい体質で、暑さ寒さにめっぽう強いのです。