肩こりの原因と予防方法

人間は樹の上での生活から地上での生活になりました。そして、腕や肩の筋肉をあまり使わなくなりました。このことが原因で肩こりが起こるようになったと言われています。



人間と犬には何故肩こりがあるのか

NHKのためしてガッテンで放送していましたが、猫には肩こりがなくて、犬には肩こりがあるそうです。その違いは、進化の過程で、猫は最後まで樹上生活をしていましたが、犬は早くから草原生活になったことです。そして犬は鎖骨が退化して、肩こりになるようになったそうです。

鎖骨は腕への行き帰りの動脈や静脈や神経を保護しています。本来鎖骨はV字形に配置されていますが、肩こりの人は、鎖骨が水平に近くて、腕への血管や神経を圧迫しているそうです。

肩の関節と肩こりの原因

肩こりの原因には色々あります。その原因のひとつに姿勢や骨格の歪みがあります。肩の関節は肩甲骨と上腕骨がつながったものです。それに鎖骨を加えたものが人の肩の関節となっています。

肩甲骨楽天 と鎖骨の関係がずれるとその周りの肩の筋肉に無理な負担がかかります。肩こりを起こすのは肩甲骨や鎖骨の歪みが原因です。

肩甲骨や鎖骨が下がると肩こりになります

肩甲骨が下がると、肩甲骨をささえている肩の筋肉に無理な負担がかかります。そして、肩こりになります。

本来鎖骨はV字型をしているものですが、鎖骨が下がってこれが水平や逆V字型(ハの字型)になると、鎖骨の下にあって、腕に行く腕の神経や鎖骨下動脈、鎖骨下静脈が圧迫されます。

この神経が圧迫されると、痛みを感じます。また、血行が悪くなると肩こりが起こってきます。これを胸郭出口症候群と言います。

肩こりを治す姿勢矯正ベルト

肩こりの原因が骨格の歪みなら、肩の骨格の歪みを治せば改善するはずです。これを改善するものが姿勢矯正ベルトです。これは、下がっている肩甲骨や鎖骨を持ち上げるようにすることができます。

姿勢矯正ベルトには色々な種類のものが市販されています。整形外科で処方してもらって入手することもできます。その際には保険が適用されますので安くて済みます。

筋肉を鍛えればベルトを使わなくてもOKです

姿勢矯正ベルトを装着していると、肩甲骨や鎖骨が上がったままになって肩こりは治っています。しかし、取り外すと元の姿勢に戻ってしまうのが普通です。そのようにならないようにするには、肩甲骨や鎖骨の周りの筋肉を鍛えることが重要です。

ぶら下がり健康法で肩こり解消(筋肉をつけて筋力強化)

廊下の端に設置したぶら下がり用の鉄棒

大昔、人間は獣のように四本の足で歩いていたのですが、次第に直立するようになってからは後の足だけで歩くようになりました。その為、肉体的に多くの不具合が出るようになりました。

背骨は重い頭を支えなければならないし、腰椎の下部には体重の主要部分がかかります。人はこうした体に起こる変化を骨と筋肉の力で支えるようになりました。その為、長時間前かがみの同じ姿勢を続けていると、肩や背中から腰にかけて、骨や筋肉に疲労が加わります。

ぶら下がり健康法は、こうした肩や背骨の歪みを修正したり、筋肉を強化して、体の様々な機能を回復させる効果があります。この写真は我が家の廊下の端に設置した鉄棒です。

また、人間は手を頭より上に上げたり、猿のようにぶら下がったりする動作をあまりしなくなりました。その為、肩の関節の運動不足から、肩こりや四十肩や五十肩になり易くなりました。

肩の関節は動かさなければ固まってしまう傾向があります。毎日ぶら下がって肩こりや四十肩や五十肩の防止に努めましょう。肩や腕の筋肉の増強にも効果があります。木登り運動が良いのかも知れません。

ぶら下がりは肩こりに効果があります

ぶら下がりをすることで、鎖骨の先の方を上へ移動してやることができます。また、肩の周りの筋肉を強化して、血行を良くすることができます。毎日ぶら下がりをしている私には、肩こりには全く縁がありません。