五十肩の原因と治療と予防

私は45歳頃に五十肩(四十肩ともいいます)になりました。一般的に五十肩と呼んでいるのは何らかの痛み等で肩の関節を動かさないでいると、経年変化により肩の関節の滑液が石灰化して神経を刺激する関節の痛みです。



五十肩とは

五十肩とは、肩を痛めたりして痛いから肩の関節を動かさないでいると、長い間に関節内の滑液が 石灰化楽天 して固まって神経を刺激する関節の痛みのことです。

肩の関節は他の関節と違って特別な構造をしています。普通の関節は曲げ伸ばしだけですが、肩の関節は360度も動くのがわかると思います。動く範囲が広いので、動かさないでいると次第に動く範囲が狭まってくるのです。

五十肩になる原因

気がついたら肩から腕にかけて少しずつ痛みが増してきていたり、腕が自由に動かせなくなったりしてくることがあります。このように特に原因が考えられないこともありますし、体の老化や運動不足が原因のこともあります。

五十肩になりやすい原因のひとつは、元々人間は猿のような樹上生活をしていたのに、二足歩行を始めたことにあると私は思います。手を上に上げたり、猿のようにぶら下がったりする動作をあまりしなくなりました。その為、肩の関節の運動不足から、四十肩や五十肩になり易くなったのではないかと思っています。

一般的に五十肩になる原因の多くは次のようなものです。普段、肩の関節をあまり動かさない生活をしていて、たまに上の物を取るとかの無理な行動をして肩を痛めることがよくあります。肩が痛いので肩をかばうような行動が多くなり、しばらく肩の関節を動かさなかったのが原因となることが多いと思います。

肩の近くの怪我や他の病気でも五十肩とよく似た症状が出ることがあります。この場合は五十肩とは原因が違いますので医師とよく相談してください。また、肩こりは五十肩とは全く異なる病気ですので注意します。

肩の痛みは、両肩同時になることはあまり無くて、どちらか一方の肩が痛んだり動かなくなったりすることの方が多いと思います。また、五十肩は原因があれば2度でも3度でもなります。予防には日頃から肩や腕の運動を怠らないようにします。

五十肩の治療方法

五十肩は放っておいても自然に治るともいわれていますが、治療や治し方を間違えると、痛みは無くなっても以前のようには動かなくなったりしますので、適切な治療が必要です。

私の五十肩の体験と予防

肩を痛める

私が45歳頃、顧客の電気工事かアンテナ工事で天井裏に入ったことがあります。この時、天井裏で転びそうになり、思わず近くの木をつかんだら、肩に激痛が走りました。この時肩が脱臼したのかもしれません。

それ以来、左肩が痛いのでいつも左肩をかばうようにしていました。1ヶ月程して痛みが少し和らいだ頃に、公園の鉄棒にひょいとぶら下がりました。そうしたらまた左肩にひどい激痛がありました。

近くの外科医院に行く

更に1ヶ月程して、肩の痛みが良くならないので、近くの外科医院に行きました。医師は「五十肩だから、日時が経てば治ります。日薬ですよ」と言って特別な治療も何もしませんでした。私も特に何もしなくても治るものと思っていました。

近くの整骨院に行く

更に1ヶ月程経過しても、肩の痛みに何の進展もないので、近くの整骨院に行きました。ここの先生つまり、柔道整復師は「五十肩は放っていては治りません。痛くても肩を動かしなさい」と言って電気治療やマッサージ等をしました。また家で痛くても妻とプロレスごっこでもして、腕を後ろに動かしてもらいなさいと言いました。

1ヶ月近く整骨院に通ったら、ほぼ肩の痛みは治りました。やはり五十肩は運動療法が良いようです。また、整骨院の先生が言うには、肩や腕の運動を続けると五十肩は予防できるそうでした。

五十肩の予防方法

五十肩予防用の鉄棒

私は二度と五十肩にならないように予防することにしました。腕を上に上げる運動と、腕や肩の筋力強化と運動不足の解消に良いと思って、階段の上がり口に写真のように鉄棒を取り付けました。

Φ32mmのステンレス棒に手すり用の金具で取り付けました。取り付け金具は3ヶ所にしました。回り止めのビスも付けました。ここなら普段は邪魔にならないし、階段の上がり降りの時に目につくのでぶら下がるのを忘れないと思います。

この鉄棒を使って毎朝晩に懸垂運動を15回ずつしています。効果はてきめんでした。あれ以来全く肩が痛くなることは一度もありませんでした。また、寒い時期に首が回らなくて痛くなる事が時々あったのも、全く痛くなることはありませんでした。これはお勧めです。