腸の健康と身体の健康

腸は身体を健康に保つにはとても重要な器官です。バランスの良い食品をよく噛んで腹八分に食べることが健康や長寿につながります。繰り返しテレビで放送されていた内容を整理してみました。



腸の役割(働き)

小腸、大腸の画像

人間の腸の中は体の内側と考えられそうですが、実は体の外側なのです。腸は皮膚と同じように体の内側と外側を分けている器官の一つです。また、腸は脳や神経と深く関係している器官です。脳の病気やストレスで胃腸の粘膜から出血したり 潰瘍楽天 ができたりします。このように腸は生物にとって非常に大切な器官なのです。

小腸は長さが約4mあり、栄養や水分の約90%がここで吸収されます。大腸は長さが約1.5mあり、外部から有害な細菌が入ってくると下痢を起こして排除するように働きます。また、水分と電解質が吸収されて残りカスで便が作られます。

腸を健康にして病気を治す

腸を健康にするとアトピー性皮膚炎やうつ病などの、普通では考えられないような様々な病気が治る例があります。また、肌が綺麗になって適正な体重にすることもできます。つまり、腸は植物で言うと根っこに相当する部分で、動物にとってとても大切なものです。

腸を健康にする食事法としては、良く噛むことと、腹八分目にすることと、お腹を冷やさないことが重要だそうです。昔から言われているように、バランスの良い食品をよく噛んで適量を食べることが健康につながります。

腸を健康にする効果

腸を健康にすると、体が若返り、免疫力がアップして痩せるそうです。若返りには排泄が重要です。便秘しないように古い便を出して、新しい食べ物を受け入れることが必要です。

腸を健康にすると免疫力がアップします。これは、免疫細胞の約6割が腸に集まっているからです。免疫に関係した病気の基本は健康な腸です。

健康な腸にすると痩せるメカニズムは次のようなものです。腸には自律神経を調節する働きがあります。自律神経が活発になると基礎代謝が上がって体の消費エネルギーが多くなって痩せることにつながります。自律神経とは、血液の循環、呼吸、体温の調整や代謝を制御している神経のことです。

腸内細菌について

腸の健康に影響を与えているのは、腸内細菌の善玉菌と悪玉菌です。善玉菌は食べ物の発酵を促し便通を良くします。悪玉菌は腐敗に関係して、腸内の環境を悪くして病気のもとをつくると言われています。

ビフィズス菌、乳酸菌などの善玉菌が増えると発酵が促進されて腸内を良い環境にします。ウェルシュ菌、ブドウ球菌などの悪玉菌が増えると腸内を腐敗環境にします。善玉菌が増えるとおならが臭わなくなり、悪玉菌が増えるとおならが臭くなります。

この他に、腸内細菌には日和見菌という腸の中で大半を占めている、善玉でも悪玉でもない菌があります。

腸内の善玉菌を増やす方法

腸の周りの腸腰筋(ちょうようきん)を鍛えると、腸の動きが活発になり、便通が良くなる為、善玉菌が増えやすい環境になるようです。それには散歩が良いようです。例えば、両手に2kg、両足に4kg、計6kgの重りを付けて散歩したり、時々、腰をひねったり、両手を大きく振ったりして、身体に負荷を与えると良いようです。

善玉菌を増やすには、ヨーグルト、納豆、オクラ、メカブ、豆乳、乳酸菌飲料、バナナ、ハチミツ、抹茶などを食べることです。食物繊維の豊富なバナナや野菜や納豆と一緒にヨーグルトを食べる事で、腸の中の善玉菌を増やすことができます。

納豆やメカブは、免疫細胞を活性化させる効果がありますし、オクラは、悪玉菌の増加を抑制する働きがあるとのことです。

善玉菌とオリゴ糖

ヨーグルト等に含まれるビフィズス菌は善玉菌の代表格です。ビフィズス菌を摂取するだけではなく、そのエサとなるオリゴ糖も一緒に摂取しましょう。善玉菌の大好物はオリゴ糖なのです。ヨーグルトに砂糖ではなくオリゴ糖を加えましょう。

おならを減らすには

歯を噛み続けると、唾液が多く出るので、頻繁にそれを飲み込もうとします。そうすると空気も飲み込むことになります。そうなると腹が張ったり、ゲップやオナラが多くなる原因となるのです。おならを減らすにはこの噛むくせをなくすのが効果的です。

また、臭いおならを減らすには、腸内の悪玉菌を減らして善玉菌を増やすことです。これには、食物繊維の多いサツマイモやオリゴ糖やヨーグルトを食べると良いようです。