正しい血圧測定方法(正確な血圧測定のやり方)
自分で毎日血圧を測定して、正常血圧だと安心している場合があります。しかし、血圧の測定方法によっては、本当は正常な血圧を測定できていないことがあり、そのことで動脈硬化を見落とす可能性があるようです。NHKのためしてガッテンで放送していました。
血圧測定での注意事項
血圧を測定する場合、血圧には日内変動があるので、毎日の同じ時期に測定するようにします。また、運動などをした場合は、その後の安静時に測定することも重要です。
測定する時に、上着やシャツをまくった場合、腕が圧迫されて、実際よりも低く測定されることがあります。腕を圧迫しないように着衣の状態に注意します。
血圧を測定する場所が心臓と同じ高さになるように配慮します。もし、心臓の高さよりも高い位置で測定すると、真の値よりも低くなり、低い位置なら高くなります。
血圧測定をする部位で血圧が異なることがあります
動脈硬化楽天 。 などで血管の一部が詰まりかけている場合、詰まりかけている場所より心臓に近い部位での血圧は上昇します。反対に、詰まりかけている場所より先では、血流が少なくなるので血圧が低くなります。つまり、血圧測定をする場所で血圧が異なることになります。
高血圧を見逃さない血圧測定方法
一般的に足で測定した血圧は腕で測定した場合より高くなります。理由は腕の動脈に比べて足の場合は血管が太く、カーブが少ないので、血流を邪魔するものが少ないからです。
足の血圧が腕で測定した場合より低いことで、全身の高血圧や動脈硬化の存在がわかることがあります。このように、足と腕の両方で血圧を測定することで、動脈硬化や高血圧を判定することができます。
しかし、家庭用に販売されている血圧計は腕の動脈専用なので、これで足の血圧を測ることはできません。もし、足での測定を希望される場合は、病院で受診する必要があります。両手両足で同時に血圧測定をするのが最良です。
両腕の血圧の比較測定で動脈硬化を発見する
家庭用の血圧計で正確に血圧を測定するのは、左右の腕の両方で血圧を測定すると効果的です。これは、上半身の左鎖骨下の動脈はカーブしていて動脈硬化や高血圧が進行しやすいので、左腕で測定すると血圧が低く出る場合があります。自治体の検診などでの血圧測定は右腕でするように指示があることがあります。これは左腕は低く測定される為かも知れません。
一般的には、右利きの人が多いので左腕で測定する人が多いのです。この場合、高血圧を見逃していることがあります。両腕の血圧を比較測定して、その差が大きければ、動脈の詰まりや動脈硬化を発見できるわけです。
血圧の左右の差がある場合、血圧の低い方の腕のどこかに動脈硬化が隠れている可能性があります。年齢が65歳以上の場合や糖尿病のある人や喫煙者の場合は、動脈硬化のリスクが高いので血圧の左右の差に常に気を配ってください。
両腕の血圧の左右差で末梢動脈疾患を発見する
両腕の血圧の左右差を見ることによって末梢動脈疾患を発見することができます。末梢動脈疾患は発見後5年間の死亡率が3割を超えるといわれており、早期発見がとても重要です。
末梢動脈疾患を見極めるには両腕で測定した血圧が10%以上の開きがある場合です。この場合は早めに血管外科または循環器内科の医師に相談してください。