高齢出産と卵子の老化
女性の社会進出で晩婚化が進んでいます。いざ結婚してみたら、子供ができなくて悩む人が増えています。高齢出産と不妊の原因は卵子の老化です。NHKで放送していました。
高齢出産と不妊の原因
最近、働く女性が増えて、 結婚楽天 年齢が次第に高くなっています。また、派遣労働や不況で収入が少なく、結婚できない若い人が増えています。そのような理由からどうしても晩婚になってしまいます。
晩婚でも子供を産みたいと頑張ってみても、なかなか妊娠に至らない人が増えているそうです。それなら、不妊の治療の切り札として、体外受精を試みても、なかなか成功しないようです。あらゆる努力をしても、これだけはどうしようもないようです。
その原因は卵子が老化しているからだそうです。精子はどんどん新しく作られますが、卵子は新しくは作られません。子供の時からの卵子を一生排卵し続けるのです。
卵子の老化
卵子は女性の体で新しく作られるのではなく、一度作られたものを、順番に使っていくようになっています。この仕組みを女性でも知らない場合が多いようです。つまり、卵子は新しく作られるものと思っている人が多いということです。
高齢で結婚して、初めてこの事実を産婦人科医から告げられて、がく然とする人が多いそうです。これは教育にも問題がありそうです。つまり、若い時に(義務教育で)このことを教えるべきだと思います。
卵子は老化します。元気な良い子を産むにはできるだけ元気な卵子を使うべきです。若いうちに苦労して子供を育てることを避けて通ると、高齢になって後悔します。
卵巣も老化します
卵巣も年齢と共に老化していきます。どんな臓器でも老化するのは避けられないものです。つまり、卵巣も年齢とともにその機能が衰えてきます。
初潮から休むことなく排卵を繰り返してきた卵巣は、他の臓器と同じように疲れてくると考えられます。そうなると、うまく卵子を育てられなくなってくるのも当然のことと考えられます。
卵子の老化対策
最近の平均寿命は80歳を超えて、老いでさえもコントロールできるようになったような雰囲気に見えます。しかし、今のところ卵子の老いは克服できていません。
卵子の凍結保存
卵子の老化を知った女性の中には、若いうちに卵子を凍結保存して、将来の出産に備える人も現れているそうです。産婦人科クリニックの中には液体窒素で凍らせた女性の卵子を保管している所があります。
いつか産める時が来るまで卵子の老化を止めようということです。この卵子を凍結保存する技術は、本来は、がん患者が放射線治療の影響から卵子を守る為等に使われるものです。
しかし、若い女性からの強い要望を受け入れて卵子の凍結保存をする所があるのが実情です。この技術は、まだ確立していないともいわれています。
卵子を若返らせる研究
また、医療現場では、卵子の老化を止める研究が進んでいるようです。それは、若い人の卵子を使って老化した卵子を若返らせる研究です。不妊に悩む人の卵子から遺伝情報が含まれた核だけを取り出して、若い人の卵子に移植する方法です。これは、核の周辺が若返ることで卵子が成長しやすくなるとの考えからです。
根本対策は、晩婚化をやめて高齢出産をしないことです
やはり、元気な良い子を産むには、若いうちに子供を産むことです。高齢になってしまってからでは遅いのです。