腰痛の原因と治療方法(腹横筋を鍛えて腰痛予防)
重い物を運んだり、無理な姿勢を長く続けたりすると、急に腰が痛くなることがあります。一度腰痛になると、原因を取り除いてやらないと、何度も腰痛になることがあります。
腰痛とは
腰痛の症状には様々な種類があります。腰の鈍痛や電撃が走ったような激しい痛みや、腰を動かしたときの痛みや安静していても起こる痛みなど様々です。
また痛みの部位には、 坐骨神経痛楽天 といわれる殿部の痛みや、大腿部の痛みや、下肢の痛みを伴うこともあります。つまり背骨の腰椎やその周辺に何らかの異常が発生して神経が刺激されて生ずる痛みが主な原因となっています。
これらが腰痛や坐骨神経痛と呼ばれるものです。これらの現象は様々な病気の症状であって病気の名前ではありません。
最近は、腰にほとんど異常がないのに、腰が痛くなる症状が出ることがあるようです。何か楽しい事や夢中になれる趣味などを始めたら改善した事例もあるそうです。テレビでも放送されていました。
腰痛の原因
- 背筋力や腹筋力が弱い場合は、身体を支えきれずに背骨や背筋に負担となるため、腰痛を引き起こします。
- 妊婦や中年の男性は、体重が重いだけでなく、重心が前の方にあるので、身体が自然と反り気味になります。その為、腰への負担が大きくなり腰痛になります。
- 老人は老化によって骨はもろくなり、椎間板は弾力を失ってすり減ってきます。そして腰椎が弱ってきて、少しの無理でも腰痛になります。
- 時には全く原因が不明で、精神的な悩みが原因となって腰痛が発症する場合もあるようです。
腰痛の治療方法
一般的な腰痛の治療には次のような方法があります。原因が色々なので治療は原因に合ったものにする必要があります。
- 激しい痛みの時には冷湿布が、痛みが治まった後や慢性的な痛みには温湿布が効果的です。
- 温熱療法は患部を温めて血の巡りを良くし、緊張した筋肉をほぐす効果があります。
- マッサージ療法は回復期や慢性期の治療には効果的です。気持ち良い程度でやり過ぎないようにします。
- けん引治療は、仰向けに寝て骨盤か足に装着したバンドに重りをつけて背骨を引っ張る治療法です。椎間板ヘルニアには効果的です。
- 腰痛になったら安静にすることが重要ですが、痛みが緩和されたら少しずつ身体を動かす運動療法を行うことが効果的です。
- この他にもコルセットを装着したり、消炎鎮痛剤の投与、神経ブロック、手術による治療方法があります。
私の腰痛体験とその治療方法
私は近年まで一度も腰痛がなく、安心していました。ところが数年前に田舎で石垣を積む作業を3日連続でしたら、とうとう腰痛になってしまいました。
2ヶ月程経過しても良くならないので、整形外科に掛かりました。レントゲンを撮っても悪い所はないと言うばかりで、放置すれば治るとの事でした。放置しても治らないから医者に掛かっている訳で、もう整形外科医の言うことは信用しない事にしました。
医学の本で私の症状を確かめると、どうやら椎間板ヘルニアのようです。本に載っている治療方法は、牽引が良いと書いてあります。私の母が変形性股関節症で足を牽引しているのを見ていましたので、それを参考に牽引装置を作ってみました。
腰痛治療用にベッドを改造(牽引装置を作る)
腰痛はなかなか治らず、腰痛でお困りの方も多いことと思います。私は自作の装置で腰を牽引する事で腰痛を何回も治療してきました。これはベッドを改造した腰痛を治療する装置の紹介です。
腰痛のある時、寝る前と起きる前に30分ずつ牽引すれば、良くなるようです。頑固な腰痛でも約1週間も続ければ完全に治りました。重い荷物を運んだ後、度々腰痛になりましたが、私はその都度この装置で腰痛を治しました。
写真のようにベッドの足側に滑車を2個取り付けます。足には座布団を巻いて上からロープで引いても締まらないように縛ります。私はもやい結びにしました。
滑車の入り口に結び目を付けて、ある程度以上はロープが動かないようにします。滑車を通して重りを吊り下げます。私は両足で8kgのコンクリートブロックを取り付けました。現在は片足ずつ3kgのダンベルを重りにしています。
靴を履くような感覚で座布団に足を入れます。ちょうど足首の少し上にロープが掛かるようにすると緩くても足は抜けません。体全体をベッドの頭の方向に移動させれば、うまく足と共に腰も引っ張られます。胸とか頭は何もしません。
牽引装置で尻の下にローラーを設置
確実に腰や背骨を牽引できるように、この写真のように牽引装置で尻の下にビニルパイプのローラーを設置しました。と言っても置くだけです。
長さ約30cmのビニルパイプを6本尻の下に敷くようにしました。ビニルパイプはVE22を使いましたが、VP20でもVP16でも良いと思います。要は、牽引している力が尻の部分で止まらないようにするだけです。
この写真で、両足足首の部分を座布団の所で引っ張って、尻の部分をこのパイプのローラーに乗せます。そして、背中や肩や頭で身体が引っ張られないようにします。そうすると、腰や背骨の部分を上手に牽引できるようになります。
ローラーの上に直接尻を乗せるのが嫌なら、座布団でも敷いてください。
このローラーが無くても、尻を浮かせ気味にすれば同様な効果が得られます。
腹横筋を鍛えて腰痛予防
NHKのためしてガッテンで放送していましたが、腹筋の腹横筋を鍛えると、腰痛予防に効果的とのことです。水泳の北島康介選手は速く泳げるように腹横筋を鍛えているそうです。
一般的に腹筋と呼んでいるのは、「腹直筋」の事です。腰痛予防に効果があるのはその奥にある「腹横筋」です。これは、おへそを引っ込める運動で鍛えることができます。いわゆるインナーマッスルと呼ばれる筋肉です。
おへそを引っ込める運動をすると、次第に腹横筋が強く太くなっていきます。そして、この腹横筋がコルセットの役割をするのです。この腹横筋を鍛えると、姿勢が安定して、腰痛の予防や改善になるとのことです。そして、姿勢が良くなり、歩いたり運動をしたりした時、ヒザへの負担が減るようです。