結膜炎の治療と予防方法
私は元々アレルギー性の結膜炎になり易い体質です。何年に一度かは結膜炎にかかっています。結膜炎とはどのようなものか、その治療法と、予防方法はあるのか調べてみました。
結膜炎とは
眼球は上下左右に動かすことができます。これは眼球とまぶたの間に適度な余裕と涙の潤滑液があるからです。結膜とは、まぶたの裏側と眼球の表面を繋いでいる薄い膜のことです。この結膜に炎症が起きるのが結膜炎です。
結膜はこの画像では、眼球の強膜と書いてある所の更に外側の所を言います。
結膜は目を開けていると外気に触れていて、外部からの刺激を常に受けています。結膜は、眼球が動ける構造から袋のようになっています。
この為、異物が侵入したり溜まりやすいのです。そして、いつも涙で濡れています。細菌やウイルスの感染が起きやすくアレルギー等による炎症がおきやすいのです。
結膜炎の種類と治療方法
結膜炎にはウイルス性結膜炎、細菌性結膜炎、 アレルギー性楽天 結膜炎等があります。他にもクラミジア結膜炎(トラコーマ)があります。トラコーマは先進国ではほとんど流行していません。
ウイルス性結膜炎
結膜が充血したり、目ヤニが出たり、まぶたが腫れたり、まぶたの裏側にブツブツができることもあります。目にゴミが入った感じで目がゴロゴロします。
耳の下のリンパ節が腫れることがあります。これは、ウイルス性結膜炎の典型的な症状です。夏によく流行します。
ウイルスを直接殺す薬は無いので、症状や炎症を抑える点眼薬を使って治療します。結膜炎を起こすウイルスには、感染力が非常に強いものがありますので、人にうつさないように注意します。
片目が結膜炎になった場合は、もう一方の目にうつさないように注意します。点眼薬をさす時、まつ毛に目薬の先が当たらないようにします。手をよく洗ってむやみに目に触れないようにしましょう。
体に免疫ができるのに、2週間程度かかるようで、その間は症状が悪くなることもあります。根気よく治療をしましょう。私の場合も1週間程度はなかなか症状が改善しませんでした。治療は風邪と同じく、身体の休養がいちばん大切です。
細菌性結膜炎
細菌の感染による結膜炎で、結膜が充血し、目ヤニが出たりします。ウイルス性結膜炎とは違って抗生物質の入った点眼薬が有効です。
アレルギー性結膜炎
人体には元々異物を排除する免疫機能があります。この免疫機能が必要以上に敏感な場合、あまり害のない物でも排除しようとしてしまうのがアレルギーです。
花粉やカビやダニ、埃等がアレルギーの原因になっている場合があります。アレルギー性結膜炎の 症状はウイルス性や細菌性の結膜炎とほぼ同じです。しかし、鼻アレルギーのような他のアレルギーにもなりますので分かります。
この場合はアレルギーを抑える点眼薬や炎症を抑えるステロイドの点眼薬等で治療します。
流行性角結膜炎に注意
流行性角結膜炎は、感染力の強いアデノウイルスによるものが主で、主に接触により感染します。潜伏期は1~2週間です。急に発症して、まぶたが腫れたり、涙が多く出たりして、目がゴロゴロします。
感染力が強いので両眼に感染しやすいのですが、最初に発病した眼に強い症状が出ます。角膜に炎症が及ぶこともあり、その場合は角膜が混濁がします。混濁は長期に及ぶことがありますので注意が必要です。
私は流行性角結膜炎になり、なかなか治りませんでした。片方の眼の視力が低下して、眼で見た感じは、全体に暗く見えて景色の色まで違って見えました。この時、角膜の混濁があったものと思われます。
結膜炎の治療薬
2種類以上の点眼薬を続けて点眼する時は、5分以上間をあけてから点眼します。
クラビット点眼液0.5%、1.5%
細菌のDNAの複製を阻害して増殖を阻害する働きがあります。細菌を増殖させずに感染を治療する作用があります。微黄色~黄色で、透明な点眼剤です。高温を避けて遮光袋に入れて保管します。
フルメトロン点眼液0.02%~0.1%
合成副腎皮質ホルモン(ステロイド)で、抗炎症作用や抗アレルギー作用があります。目の炎症を和らげる作用があります。使う前によく振ってください。振り混ぜると白濁する懸濁点眼剤です。
私が使った感想は、フルメトロン0.02%のものは、効果がほとんど感じられませんでした。フルメトロン0.1%のものは、結膜炎の症状の改善が見られました。
結膜炎の予防方法
ウイルス性や細菌性等の感染性結膜炎は、感染を防ぐ為によく石鹸で手を洗い、目を清潔にすることが大切です。目にゴミが入ったら、傷つけない為に、目をこすらないことです。
アレルギー性結膜炎の場合は、ハウスダストを減らしておくことが最も大切です。日頃から清潔な家にするように努力することです。寒い日でも窓を開けて風通しを良くし、部屋の空気を入れ替えましょう。
結局、昔から言われている、規則正しい生活をして、バランスの取れた食事をして、体力をつけて健康的な生活をすることが、アレルギーや、結膜炎の予防にも良いということです。
流行性結膜炎は人にうつさないようにしましょう
まず、目をこすったり、触ったりしないようにしましょう。結膜炎になると目がかゆく、知らないうちに触ってしまうものです。ぐっと我慢して触らないようにしましょう。
次に、よく手を洗うことが大切です。家族の人も、石けんを使って流水で手を洗ってください。タオルも各自、別にしましょう。タオルは使い捨てのペーパータオルにするのが良いでしょう。