腎臓結石、尿路結石

最近知人が腎臓結石を再発しました。そこで腎臓結石についてと、その原因について調べてみました。その石が原因で炎症をおこして腎盂腎炎と水腎症になり、高熱が出ました。



腎臓結石とは

尿の中には色々な物質が溶けていて、不要な物が体外へ排出されるようになっています。何らかの原因で尿が濃くなって溶けきれない物が抽出して核ができて、これが大きく成長して結石となります。

これは腎臓の乳頭部でおこることが多いのですが、石が乳頭部から移動して腎盂で詰まったり、尿管に詰まってくると色々な症状がでてきます。

日本人の25人に1人が一生の内に腎臓結石になると言われています。結石の主な成分はカルシウムです。カルシウムの種類には、シュウ酸カルシウムとリン酸カルシウムがあります。

また、痛風の原因にもなる尿酸や リン酸マグネシウム楽天 アンモニウムなどの結石もあります。

腎臓結石の症状

突然、脇腹が激しく痛むことが多いようですが何も症状が無い人もあります。知人の場合は大きな石の割には、ほとんど症状が無く、突然の高熱でわかりました。

血尿が出たり、嘔吐があったりする人もあります。結石が小さいと尿の流れとともに痛みが下腹部に移動してきます。膀胱の近くまで降りてくると、尿が出にくくなったり、尿が残った感じがしたりすることもあります。

もし、石が膀胱にまで達したら自然に出てくることが多いようです。大きな結石では腎盂や尿管の途中で止まることがあります。しばらくは激しい痛みが続くこともありますが、次第に痛みがなくなることもあります。

腎臓結石の原因

腎臓結石の多くは原因不明の特発性結石症です。約3割が他に原因となる病気があって結石ができる場合です。わずかですが、遺伝性のものもあります。

知人の場合は、骨粗鬆症の予防の為にカルシウム剤を多量に飲んでおり、これが原因ではないかと思われています。

結石の原因となる病気としては尿の流れを妨げるような病気や尿路感染や寝たきりの場合やホルモンの関係で結石ができる場合もあります。原発性副甲状腺機能亢進症でも結石ができることがあります。

酸性食品とアルカリ性食品と結石の関係

何十年も前に、アルカリ性食品とか、酸性食品とか言っていた時期があります。これは今ではあまり言わなくなりましたが、結石にはとても関係しているものです。つまりアルカリ性食品と呼ばれた物を食べると尿がアルカリ性になり、酸性食品と呼ばれていた物を食べると尿が酸性になるようです。(昔は血液がアルカリ性や酸性になると言われていましたが、これは間違いです。)

尿が酸性になると、結石ができやすいとの事です。これはずいぶん前ですが、NHKのためしてガッテンで放送していたと思います。つまり動物性タンパク質が酸性食品であり、野菜等がアルカリ性食品だったと思います。その食品を体内で分解した時、酸性になるか、アルカリ性になるかで決まっていたと思います。

腎臓結石から派生する病気

結石による病気の腎盂腎炎は抗生物質で簡単に治る場合があります。しかし抗生物質によっても治りにくかったり、治っても同じ症状を繰り返す場合は、他にも原因があって起こることが多いようです。

知人の場合は、腎盂炎や膀胱炎を何度もしているので、これも結石が原因かも知れません。

腎臓結石の治療

大きさが小さい結石なら自然に排石することが可能です。水分を多量にとり尿量を増やしながら、ジャンプしたりする運動をします。

最近の治療方法は体外衝撃波砕石術(ESWL)という、体外から衝撃波を結石に当てて砕く方法です。そして尿の流れで押し流します。大きな石になると何回も衝撃波を当ててやる必要があります。

これでもうまくいかない固い結石の場合は、背中に小さな穴をあけて、腎臓に内視鏡を入れて超音波やレーザーで結石を砕く方法があります。

知人の場合は以前にも同じ症状で入院して、体外衝撃波砕石術も、腎臓に内視鏡を入れて超音波やレーザーで結石を砕いてやる方法もやりました。

腎臓結石の予防